悩みに寄り添い、心に火を灯す精神医療
■患者さん及びその家族の方へ
私たちの暮らす現代は、日々の忙しさや人間関係のストレス、社会の変化により、心の健康を損ないやすい時代です。日本における精神疾患の患者数は年々増加しており、令和2年の調査では日本で600万人を超える方々が何らかの心の病を抱えているとされています。 そうした心の不調は、目に見えにくいがゆえに気づかれにくく、患者さんご自身だけでなく、ご家族や身近な方々にも深い悩みや負担をもたらすことがあります。 当院は、苫小牧市および周辺地域において最大規模の精神科病院として、長年にわたり地域の精神医療を支えてまいりました。急性期から慢性期、リハビリテーション、地域移行支援に至るまで、切れ目のない支援を行っております。また、苫小牧地区における「認知症疾患医療センター」として、認知症に関する診断・治療・ご相談にも力を入れており、地域の医療・福祉・介護機関との連携を通じて、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる仕組みづくりを大切にしています。
当院は、「北海道メンタルケアセンター」や複数の介護・福祉施設を有する玄洋会グループの中核として、医療と介護の両面から多様な支援を行っています。玄洋会グループは、「人と人とのふれあい」をモットーに掲げ、医療の枠を超えて人と人とのつながりを大切にする活動を続けてまいりました。そうしたグループの理念のもと、道央佐藤病院は地域の皆さま一人ひとりの思いに寄り添い、安心と希望を届ける「悩みに寄り添い、心に火を灯す精神医療」をこれからも提供してまいります。心の不調に悩んでおられる方、そのご家族の方が、安心して相談できる場所として。どうか、一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。
道央佐藤病院
院長・認知症疾患医療センター センター長 岩城 弘隆
医療と福祉をつなぐ