玄洋会グループは、日胆地区はじめての精神科病院として、1955年(昭和30年)10月に「佐藤医院」(翌月に「佐藤病院」に変更)を苫小牧市矢代町に開設しました。その後、1970年(昭和45年)に現住所の樽前に移転し、「道央佐藤病院」となりました。1981年(昭和56年)に「医療法人社団 玄洋会」として法人化し、2003年(平成15年)に、心の健康に関わる多様で幅広なニーズに応えるべく「北海道メンタルケアセンター」を開設しました。また、介護保険制度発足に伴い、介護を必要とする高齢者とその家族を支える事業として「社会福祉法人 ふれんど」を設立し、現在の玄洋会グループとなっています。創設から半世紀以上にわたって地域の精神医療と福祉の向上に貢献できるよう尽力して参りました。

令和の時代になり、我が国は未曽有の超高齢化社会に直面し、介護を必要とする方や認知症を患う方の更なる増加が予想されています。また、少子化社会において、未来を担う子供たちは、不登校や発達障害など生きづらさを抱えております。さらには、新型コロナウイルスの蔓延による社会の分断、情報技術の発展や経済成長に伴う格差の拡大、家族構成やライフスタイルの変化、ドメスティック・バイオレンスや虐待の顕在化など、社会はますます複雑化してきており、精神疾患を有する総患者数は人口減にも関わらず増加傾向にあります。実に生涯を通じて約4人に1人が何らかの精神疾患に罹患しており、とても身近な健康問題となっています。

当グループは、「人と人とのふれあいを大切に、地域に根ざした安心・安全の医療と福祉を追求する」という理念のもと、児童・思春期外来、認知症疾患医療センター、高齢者・介護施設、自立支援施設など様々な医療・福祉サービスを提供しています。児童・思春期から高齢期を含めた様々なライフステージにおいて、当事者・家族とのパートナーシップを基本として、地域の皆様一人ひとりの人生に寄り添い、皆様が心から安心して暮らせるように、より良い医療と福祉を追求していきたいと本気で想っています。

玄洋会グループ:医療法人社団 玄洋会、社会福祉法人 ふれんど

理事長 佐藤 寛