クロザリル治療と電気けいれん療法について

当院では、クロザリル治療と修正型電気けいれん療法(mECT)という、専門性の高い治療を行っています。これまでの治療で十分な効果が得られずお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

クロザリル(一般名:クロザピン)による治療について

クロザリルは、治療抵抗性統合失調症に対して有効性が科学的に示されている抗精神病薬です。

これまで複数の抗精神病薬を十分量・十分期間使用しても症状の改善が得られなかった方、または抗精神病薬による副作用のために、十分な量まで薬を増量できなかった方に対し、症状の軽減や生活機能の向上が期待できる薬剤です。

統合失調症患者さん全体の約23割が治療抵抗性統合失調症に該当すると報告されています。


当院では、クロザリル治療に関する十分な説明と同意を重視し、患者さんご本人およびご家族と相談しながら治療を進めてまいります。

クロザリルの使用にあたっては国の定めた厳格な管理基準のもとで治療を行う必要があります。治療期間中は定期的な血液検査を必須とし、安全性を最優先に慎重なフォローアップを行います。

また、外来・入院治療、訪問看護やデイケア等の支援を含めて多職種の医療スタッフと連携し、薬物療法だけでなく、生活全体を見据えた包括的な治療を心がけています。

これまでの治療で十分な効果が得られずお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

修正型電気けいれん療法(mECT)について

修正型電気けいれん療法(modified Electroconvulsive TherapymECT)は、重度のうつ病、双極性障害、統合失調症、緊張病(カタトニア)、などに対して有効性が認められており、特に薬物療法で十分な効果が得られない場合や、副作用のために薬剤の使用が困難な場合、あるいは早期の症状改善が必要な場合に検討されます。

麻酔科医および精神科医が連携して、全身麻酔下で筋弛緩薬を使用し、脳に短時間の電気刺激を与え、治療的なけいれんを誘発することで、精神症状の改善を図ります。


治療の適応やリスクについては、事前に十分な説明を行い、患者さんご本人およびご家族の理解と同意を得たうえで、慎重に判断します。当院では、安全管理を最優先とし、薬物療法や心理社会的支援と組み合わせながら、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療を提供しています。

医療関係者の皆様へ
クロザピン治療・修正型電気けいれん療法(mECT)に関する連携のご案内

当院では、治療抵抗性統合失調症をはじめとする難治性精神疾患に対する高度専門治療として、クロザリル(一般名:クロザピン)治療および修正型電気けいれん療法(mECT)を実施しております。

クロザピン治療およびmECTはいずれも、厳格な適応判断、安全管理、継続的なモニタリングが求められる治療であり、単一医療機関のみで完結するのではなく、地域の医療機関・支援機関との連携が不可欠であると考えています。

当院では、これらの治療に関するハブ機能としての役割を担い、紹介・逆紹介を含めた双方向の連携を積極的に行っております。

「治療抵抗性が疑われるが、次の一手に迷う症例」

「副作用等により十分な薬物療法が困難な症例」

「急速な症状改善が求められる症例」

などにつきましては、導入目的のご紹介はもちろん、セカンドオピニオンや治療方針相談の段階からのご連絡も歓迎しております。

今後も地域における専門治療の拠点として、連携を通じた質の高い精神科医療の提供に努めてまいります。どうぞお気軽にご相談ください。