「青少年表彰制度」受賞の阿彦さんにインタビューしました!

ゲームで広がる作業療法の可能性

苫小牧市で毎年実施されている「青少年表彰制度」において、玄洋会グループから2名の職員が受賞者として選出されました。

この表彰は、11月1日時点で28歳未満の方を対象に、地域や社会で優れた活躍をしている若者を称える制度です。

今回は、その受賞者の一人である道央佐藤病院・作業療法部の阿彦裕志さんに、受賞のきっかけとなった取り組みや、仕事にかける思いについてお話を伺いました。

阿彦さんは、自身の趣味であるゲームを活かし、利用者が体を動かしながら楽しめる縄跳びゲームを導入。この工夫がQC活動で優秀賞として評価されました。

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Q.道央佐藤病院への就職を希望したのはなぜですか?

A.専門学校の実習で道央佐藤病院に9週間お世話になった際、職場の雰囲気がとても良かったことが大きな理由です。

関わってくださった方々が温かく、学びも多く、印象に強く残りました。
一人暮らしを始めたいという気持ちもあり、「ここで働きたい」と思えたことから志望しました。

Q.青少年表彰を受賞した時のお気持ちをお聞かせください。

A.正直、自分でいいのかなという気持ちでした。

最初に「推薦してもいい?」と言われたときも、「他にいい人がいるんじゃないかな」「僕でいいのかな」と考えていました。
でも、いろんな方からお褒めの言葉をいただいて、自分を評価してくれる人がいることがすごくありがたいと思いました。

受賞したときは、この仕事をしていて本当によかったという気持ちでした。

Q.今回の表彰では、活動のどんな所が評価されたと思いますか?

A.いろんなことに挑戦して、「どうしたら利用者さんたちが楽しく過ごせるか」を自分なりに考えて実行し、それを定着させたところを評価されたのかなと思います。

Q. 表彰された活動の中で印象に残っていることはなんですか?

A. 法人内のQC活動でも発表した「Switchゲームを使った作業療法プログラム」です。
ゲームはデイサービスで行われるイメージで、高齢者の方には身近じゃないと思っていたんですけど、実際にやってもらうと皆さん反応が良く、興味を持ってくれたことが印象に残っています。
最初は「なんだろう...なにあれ?動いてる?」みたいな反応で、「今の時代こういうのあるんだね~」とか(笑)
やったことのない人が多かったんですけど、意外と楽しんでもらえたり、認知症の方でルールの理解は難しかったりしたんですが、直接「楽しかったよ」と言いに来てくれる方もいました。
ゲームプログラムを始めたことで大型テレビを使う機会が増え、フォロー人数も減ったり、テレビのおかげで利用者さんの反応がよくなったと職員の方から聞いたりして、自分の発案が周りにも影響していると思うと「やってよかったな」と思いました。

Q. 今回の活動の中で大変だったことはありますか?

A.ゲームの遊び方の理解が難しかったことです。

動作はできても、ゲームの中で何が起きているのか分からなかったり、「ゲームじゃなくて本物がやりたい!」という方も2〜3名いました。
コントローラーを投げてしまった方もいました。

こういうことが起こるのは分かっていたので、「数人でも反応してくれたらいいかな」と思っていましたが、どうやったらいろんな方に楽しんでもらえるかはすごく悩みました。
完全に理解してもらうのは難しかったですが、なんとなく形だけでも楽しんでもらえた感じでした。

治療も大事ですが、やっぱり楽しんでもらうことが一番だと思っています。実際に「楽しかったよ!」と言ってもらえたので、ここに来てよかったなと思いました。

Q. 学んだことや得たものはありますか?

A.簡単にはうまくいかないこと、実践してみると課題が多いことを学びました。

「この人はできるだろう」と思っていた方ができなかったり、予想と違うことも多かったです。
失敗しても次につなげるという意識が身につきました。

Q. これから挑戦したいことはなんですか?

A.まだ入職して4年目で、経験としてはまだ浅いのですが、2年目には認知症病棟、現在はデイケアで勤務しています。

もともと精神科を希望して入職したので、今後はさまざまな部署での経験を通して学びを深め、さらに成長していきたいと思っています。

Q. 同世代の人へメッセージをお願いします。

A. 慣れ始めた時期で、まだまだ失敗はあると思います。

でも失敗は悪いことではなく、それを生かして先輩方にアドバイスを聞くことで得られることがあると思います。

それを意識したら、働くこと自体が楽しくなるんじゃないかなと思います。

*編集後記*

インタビューを通して、阿彦さんが日々の業務に真摯に向き合い、改善や工夫を続けてきた姿勢がよく伝わりました。

ゲームを取り入れたことで、利用者さんだけでなく職員にも良い影響を与え、業務の効率化にもつながる素晴らしいアイデアだと思います。
「楽しく過ごしてほしい」という阿彦さんの思いが、ゲームをきっかけに広がる笑顔や会話につながっているのを感じ、とても心が温かくなりました。
阿彦さんの今後のさらなるご活躍をお祈り致します。